今では数え切れないほど様々な「クラウドサービス」が提供され、利用するユーザーはまず、
「どのクラウドサービスを選べばいいのか!」
と、選び方が分からないですよね。

クラウドサービスと一言でいっても色々な分野があり、さらにその分野の中でも数多くの事業者がサービスを提供しています。そこで、ユーザーはポイントを絞って選ばないと導入した後で「失敗した!」なんてことも考えられます。

この記事では、クラウドサービスの特徴を簡単に説明したあと選び方の4つのポイントをお話していきます。

クラウドサービスとは?特徴を簡単にご紹介

クラウドサービスとは?特徴を簡単にご紹介
そもそも「クラウド(Cloud)」は日本語では「雲」になりますが、正式な名称は「クラウドコンピューティング(Cloud Computing)」になります。クラウドコンピューティングという言葉が初めて使われたのが2006年。当時のGoogleのCEO「エリック・シュミット」がとある会議で提唱したのが始まりとされています。

では、クラウドとは何なのか?といえば、「インターネットネットワークを経由して提供するサービス」を指します。

その一般的な仕組みを簡単に説明すると、まずサービスを提供する事業者がインターネットネットワーク上にサービスの仕組みを構築したサーバーなどの空間を用意します。

そして、ユーザーはサービス提供会社に利用申し込みを行ったあと、インターネット経由でサーバーなどの空間にアクセスすることで、様々なサービスが利用できるほか各種データの保存・共有ができるようになるわけです。

また、一言でクラウドサービスといっても大きく以下の3種類のタイプがあり、利用できるサービスはタイプによって異なります。

  1. SaaS(サース)
    「Software as a Service」の略でソフトウェアを提供するサービス
  2. PaaS(パース)
    「Platform as a Service」の略でSaaS型サービスの開発環境を提供するサービス
  3. IaaS(イアース)
    「Infrastructure as a Service」の略でインフラ(サーバーなど)を提供するサービス

我々一般ユーザーがよくお世話になるので「SaaS型」のクラウドサービスになり、今では様々な分野の多種多様なサービスが提供されているのです。

以上、クラウドサービスとは何か簡単に説明しましたが難しく考えることはなく、単純に「インターネット経由で利用できるサービス」だということだけ知って頂ければ幸いです。

クラウドサービスの選び方で注目したい4つのポイント

クラウドサービスの選び方で注目したい4つのポイント
会社として利用したい分野のクラウドサービスを探すとき、ただ漠然とサービス名と特徴だけ見ても迷うだけですよね。

先程から説明している通り、それぞれの分野の中でも数多くの事業者がサービスを提供しているので、いくつかのポイントに注目して選んでいけばニーズに合ったベストなクラウドサービスが利用できるようになるのです。

クラウドサービス探しで注目したい4つのポイント

そこで、この項ではクラウドサービスの選び方で特に注目してほしいポイントを4つご紹介します。

ポイント➀ 料金プラン&オプション機能

まず注目してほしいのが料金プランとオプション機能です。
クラウドサービスも他のサービスと同じようにいくつかの料金プランが設定され、プランごとに使える機能が異なります。

そこで、各料金プランでどんな機能が使えるのか確認して、実際に使いたい機能が使える料金プランにしなければ意味がないのでしっかりチェックしてください。

次に使いたい機能が含まれる料金プランの利用料金を確認します。そして、別のクラウドサービスの同じ機能が使える料金プランを比較して、当然安い方を誰でも選びますよね。

また、ほとんどのクラウドサービスでオプシュン機能が用意され、基本機能で足りない機能を追加で利用できるようになっています。オプシュン機能の種類を確認するとともに、基本的に別料金になるので利用料金をチェックし、基本プランと同じように他のクラウドサービスと比較してみましょう。

ポイント➁ サービスの安全性(セキュリティ対策)

クラウドサービスはインターネットを活用したサービスなので、情報漏えいや保存データの消失などのセキュリティ上の問題が懸念されます。

しかし、クラウドサービスは不特定多数のユーザーが利用するため厳重なセキュリティ対策は施されていますが、サービスを提供する事業者でセキュリティ対策の内容か異なります。

そこで、利用するサービスを提供する事業者が行っているセキュリティ対策は必ずチェックする必要があります。どんなポイントをチェックすればいいのか?については、大きく以下の7つのポイントになります。

  • データセンターなどの物理的な(災害対策や侵入対策など)セキュリティ対策
  • 保存データのバックアップ
  • ハードウェアの障害対策
  • 脆弱性(ぜいじゃくせい)への対策
  • 第三者からの不正アクセスの防止
  • アクセスログ(接続履歴)の管理
  • 通信の暗号化の有無

クラウドサービスの安全性に関しては「クラウドサービスのセキュリティ対策チェック項目とユーザーの対策」で紹介しているので参考にご覧ください。

ポイント➂ 現行システムとの互換性

クラウドサービスを導入するとき、現状で利用しているシステムや端末との互換性はしっかりチェックしましょう。

特にパソコンやスマートフォンのOSやバージョンなど、比較的新しいものは対応していますが少し古いバージョンだと対応していないことも考えられます。また、すでに別のクラウドサービスを利用しているときは、新たに導入するサービスの互換性があるかなど問い合せて互換性があるサービスを選択するようにしましょう。

ポイント➃ サポート体制

ここまでの料金プランやセキャリティ対策などの確認とともに、サポート体制もしっかりチェックしてください。

クラウドサービスは基本的にインターネット経由で様々なサービスを利用するので、システムに問題が発生したときすぐに対応してくれなければ業務が滞る可能性があります。

サポート体制も電話のみ、メールのみなど対応が分かれるほか受付時間も提供会社で異なるので、色々なポイントと合わせてサポート体制も必ずチェックしましょう。

以上、クラウドサービス探しで注目してほしい4つのポイントをご紹介しましたが、当たり前のようで意外に見落としがちなポイントですよね。いずれも導入してから重要になるポイントになるので、必ずチェックして自社のニーズに合ったクラウドサービスを選んでいきましょう。

まとめ

今回はクラウドサービスの選び方をご紹介しました。
現在、色々な分野の中でも数多くの事業者がクラウドサービスを提供しているので、1つに絞り込んでいくのも大変ですよね。

そこで、ご紹介した4つのポイントに注目して絞り込んでいくと選びやすくなるのではないでしょうか。

もちろん見るべきポイントは会社によって違いはありますが、特に使える機能とセキュリティ対策はしっかり確認して、後から「失敗した!」とにらないように注意しましょう。