ブラウザにGoogle Chromeを設定している方で「GoogleDrive」を利用している方は多いのではないでしょうか。GoogleDriveは、文字通り世界最大の検索エンジンであるGoogleが提供しているクラウドストレージサービスです。

日頃からビジネスやプライベートで活用している方の中には、
「GoogleDriveでセキュリティ上の事故は発生しないのか?」
と、基本はインターネットを活用するサービスなので、セキュリティ面が不安になりますよね。

先にお伝えすると、GoogleDriveでは世間を騒がせるようなセキュリティ事故は発生していませんが、関連する情報が流れたことはあります。

ということで今回は、GoogleDriveのセキュリティ事故に関連する事例と、2019年現在のセキュリティ対策をご紹介します。

GoogleDriveの事故関連事例紹介

クラウドストレージとは、サービス提供会社がインターネット上に用意した保管庫(ストレージ)に様々なデータが保存できるサービスになります。

現在、Dropboxなど多くのクラウドストレージサービスが提供されていますが、その中でも利用者が多いサービスとして有名なのが「GoogleDrive」です。

GoogleDrive
(引用:Google Drive

GoogleDriveは、世界最大の検索エンジンであるGoogleが提供するクラウドストレージになります。大きな特徴は、Googleが提供するその他のサービスと簡単に連携できることです。

そのGoogleDriveの気になるセキュリティ面において、サービスが開始されてから現在まで大規模なセキュリティ事故は発生していません。ただし、以前セキュリティに関連する問題が発生したことがあり、この項ではその情報をご紹介します。

事故関連事例:第三者にデータが流出する可能性がある問題が発覚

こちらは、2014年7月に公開されたGoogleDriveに関連するセキュリティ上のトラブルになります。

その内容は、Google Driveを介して共有された一部ファイルが関係のない第三者でも閲覧可能になっていたというものです。具体的には、データ流出の恐れがあるセキュリティホールが発見されたものでした。

問題になったセキュリティホールは、Googleドライブ上に保存されているデータにクリッカブルURLが含まれており、公開設定が「リンクを知っている全員が閲覧可能」に設定されていたとき、本来は閲覧できない第三者も認証することなくファイルを閲覧できてしまうというものです。

Google側の対応として、発見された段階で改修が行われるのと同時に問題の脆弱性を修正するプログラムを配信し、どのようなファイルが影響を受けたのか説明しています。

(参照:Gigazine 2014年7月14日)

このように、GoogleDriveでも大きな事故ではないものの、セキュリティ上の問題が発生していますが、それ以降は特に大きな問題が発生した報道はありません。Googleでは上記の問題が発生してから、システムの脆弱性(システムの欠陥)を修正するためのアップデートが行われています。

GoogleDriveでの2019年現在のセキュリティ対策

GoogleDriveでの2019年現在のセキュリティ対策
GoogleDriveでは大規模なセキュリティ事故は発生していませんが、インターネットを活用したサービスなので100%安全とはいえません。クラウドストレージサービスの提供する各社ともに厳重なセキュリティ対策が行われています。

GoogleDriveに関しても「Google ドライブにアップロードしたファイルは、安全なデータセンターに保管されます。」としたうえで、以下のポイントをユーザーに求めています。

➀Googleアカウントのセキュリティ強化

Googleアカウントのセキュリティ強化のため、以下のことを定期的に行うことを推奨しています。

  1. セキュリティ診断の実施
  2. ソフトウェアの更新
  3. セキュリティ面で安全なパスワードの使用
  4. アプリやブラウザの不要な拡張機能を削除
  5. 不審なメッセージやコンテンツから保護

詳しくは「アカウントのセキュリティを強化する」こちらで紹介されているので心配な方は一度ご覧ください。

➁第三者によるデータへのアクセスを管理する

GoogleDriveに保存したデータに関して、設定上で共有しない限り非公開になり第三者は閲覧できません。もし、データを共有するときは、リンクを使用して特定のユーザーだけがアクセスできるようにするなどの設定を行う必要があります。

GoogleDriveを利用するときは、Googleアカウントの取り扱いに注意していれば、意図的にデータを共有しない限り外部にデータが漏れる心配はありません。

まとめ

今回はクラウドストレージサービス「GoogleDrive」の事故関連の情報と現在のセキュリティ対策をご紹介しました。GoogleDriveでは大規模なセキュリティ事故は発生していませんが100%安全とはいえません。

GoogleDriveもほかのクラウドサービスと同様に厳重なセキュリティ対策が行われているので、アカウント情報やデータ共有の設定をしっかり行っていれば外部にデータが流出する心配はありません。

その際、Googleから配信されるアップデート情報は常にチェックして、確実にアップデートを行いましょう。