クラウドストレージの中で「OneDrive」をご利用の方は多いのではないでしょうか。
クラウドストレージとは、サービス提供会社がインターネット上に用意した保管庫(ストレージ)に文書データや写真などの画像など各種データが保存できるサービスになります。
OneDriveもクラウドストレージの一つですが、
「セキュリティ上の事故はないのか?」
と、基本的にインターネットを活用したサービスなのでセキュリティ面は誰でも心配になりますよね。
そこで、この記事では「OneDrive」で過去に発生した事故事例と2019年現在のセキュリティ対策をご紹介していきます。
OneDriveに関連する事故事例
まず、OneDriveはWindowsにお馴染みのMicrosoft社が提供しているクラウドストレージサービスです。
(引用:One Drive)
Microsoft社が提供しているというだけにOffice関連のソフトウェアとの連携が容易にできるほか、1TB(1,000GB)まで無料で利用できるという大盤振る舞いのサービスを提供しています。
Office関連のWordやExcelといったソフトとの連携が容易なのはもちろん、スマホとも連携できるので閲覧や共有がスムーズになります。Windows以外のOSをお使いの方もMicrosoftのアカウントを取得すれば簡単に登録できます。
このOneDriveでセキュリティ上の事故が発生しているのか?
について、現状で大きなセキュリティ事故が発生したという事例はありませんが、ここでは関連する事故情報を1例ご紹介します。
関連事例:OneDriveほかファイル共有サービス悪用増加、給与管理部門標的のなりすましも
これは間接的にOneDriveが被害を受けている事例になります。
その内容は「フィッシング攻撃は前四半期から17%増加。なりすましの対象となった企業の約30%をマイクロソフトが占め、OneDrive、Apple、PayPal、Amazonがそれぞれ6~7%を占めた。」というものです。
こちらは、ファイア・アイ㈱が2019年1月~3月の間、13億通のEメールを対象とし分析した「FireEye Eメール脅威レポート」を公開したものです。
その分析結果によると、
- なりすましを用いたフィッシング攻撃
- URLベース攻撃における暗号化されたHTTPSの悪用
- クラウド上のファイル共有サービスを標的とした攻撃
という3つの分野でサイバー攻撃が増加したと公開しています。
(参照:Scan NetSecurity 2019年7月24日)
このように、OneDriveが直接サイバー攻撃を受けて被害が発生したワケではありませんが、クラウド上のファイル共有サービス(クラウドストレージ)を標的とした攻撃が増加しているという注意喚起の意味でご覧ください。
OneDriveでの2019年現在のセキュリティ対策
OneDriveでは大きなセキュリティ事故は発生していませんが、サイバー攻撃が増加していることから常に危険にさらされている状態だと言えます。
OneDriveのセキュリティ対策
そこで、この項では2019年現在OneDriveで行われているセキュリティ対策をご紹介します。
対策➀ 強力なパスワード設定の推奨
OneDriveでは一般的なパスワードよりもセキャリティの面で強力なパスワードの設定を推奨しています。
対策➁ Microsoftアカウントにセキュリティ情報を追加
通常の氏名などのアカウント情報にプラスして、セキュリティ上の質問と回答といった情報を追加できます。
対策➂ 2要素認証を使用
簡単には「2段階認証」のことですが、通常のIDとパスワードによるログインだけでなく、追加でセキュリティコードの入力を求めることで不正アクセスを防ぐことができます。
対策➃ モバイルデバイスでは暗号化の有効を推奨
スマートフォン(Android、iPhone)を利用するときは設定で暗号化を有効にします。
暗号化を設定することで、万一端末を紛失したときも他のユーザーがアクセスできないようになります。
対策➄ Office365との連携
当社が提供する「Office 365」の中の サブスクリプションを使用すると、ウイルスやサイバー攻撃を高い確率で防いでくれます。
OneDriveでは以上の5つのセキュリティ対策が行えるようになっています。
ほかのDropboxやGoogle Driveなどのクラウドストレージサービスでも同様のセキュリティ対策は行われていますが、その中でもOneDriveはセキュリティ対策を厳重に行っています。
まとめ
今回はクラウドストレージサービス「OneDrive」の事故関連の情報と現在のセキュリティ対策をご紹介しました。
OneDriveでは世間を騒がすような大きなセキュリティ事故は発生していませんが、クラウドストレージを狙ったサイバー攻撃が増加傾向にあるので注意は必要です。
そのためクラウドストレージを提供する各社ともに厳重なセキュリティ対策が行われていますが、OneDriveをお使いの方はご紹介した5つのセキュリティ対策は確実に行いましょう。